【映画】『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を観てみた
映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を観てみました。
あまごです。
薬物依存と戦いつつホームレス生活を続けていた主人公。路上でギターを弾いて歌を歌いなんとか食いつないでいた。そんな彼の元に一匹の野良猫が訪れる。ボブと名付けられたその猫が、ある日ケガをしてしまった。彼が有り金をはたいて助けると、ボブは彼から離れなくなった。いつも一緒の姿が次第に話題になり、注目を集めるようになり・・・。
といった感じの話。
主人公に迫りくる問題は様々で、友人の死や心にトラウマを抱えた人間との出会い、親子の問題、薬物依存など。これらをボブと共に、はたまたボブの為に乗り越えんとする姿がとても勇気をくれる気がする。力強さ、よりも、優しさで乗り越えていく感じがして、観ていて気持ちがほっこりした。
重たくて暗い問題が多いけれど、ボブが画の中にいるので観ている側の気持ちが暗い方に引っ張られる事なく、気軽に(といっては主人公の彼に失礼かもだけど)観ることが出来た。ボブがとっても良い表情をするのだ。主人公がもがき苦しむシーンで「辛い・・・」と思ったその後にボブが映って「あ・・・かわいい・・・」なんて思うこともしばしば。
猫だし、タイトルもなんだかキャッチーだし・・・まぁ猫が可愛いからな・・・と思って気軽に観てみたら、意外や意外にちゃんとしたストーリーで見ごたえがあった。人生は山あり谷ありで簡単ではない部分もちゃんと描かれているし、あくまでボブと出会った事はきっかけに過ぎず、結局それらに立ち向かったのは主人公自身なのだ。ただただ、猫を愛でる映画ではなかった。良い意味での裏切り感を感じつつ、良作であるなと思う。
あと、でもやっぱりボブが可愛い。
ちなみにストーリーは実話で、しかも出演しているボブも本人(本猫?)だそうです。