あまごのぐーちょきぱー

ぐーちょきぱーでー(×2) なにつくろー(×2)

いささか強引なかりそめのお話し 後編

好きな死闘は、ビッグブリッヂです。

あまごです。

 

閑話休題

 

(前編はこちら) 

いささか強引なかりそめのお話し 前編 - あまごのぐーちょきぱー

 

 

さて、皆様ご存知の伊佐坂家は


伊佐坂なん物(父)、伊佐坂軽(母)、
伊佐坂甚六(長男)、伊佐坂うきえ(長女)

 

という4人の家族構成のようである。それぞれ名前を調べてみると


なん‐ぶつ【難物】
 取り扱いにくい事物。また、扱いにくい人物。
 「今度の交渉はなかなかの―だ」


おかる【お軽】
 「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。早野勘平の妻、山崎の与市兵衛の娘。
 夫のため身売りした祇園(ぎおん)一力楼で、由良之助の助力により、
 敵に内通した斧(おの)九太夫を夫に代わって刺す。


うき‐え〔‐ヱ〕【浮(き)絵】
 江戸時代、西洋画の透視図法を取り入れた遠近感のある絵。
 実景が浮き出るように見えるのでいう。初め、のぞきからくりの眼鏡絵に用いられ、
 芝居小屋内部を描いた浮世絵などにも応用された。遠視画。


じんろく【甚六】
 1:次子以下に比べて、のんびりとしてお人よしな長男を多少のあざけりの気持ちをこめていう語。
   多く「総領(そうりよう)の甚六」の形で用いられる。
 2:お人よし。おろかもの。


軽はお軽サンの呼び名から調査。うきえは浮き餌が由来という説が有力らしい。しかしまぁ甚六は言い得て妙。多少のあざけり。おろかもの。大学浪人から抜け出せないのも納得だ。お人よしなのにも何処となく納得だけれど。


さて、そんな伊佐坂一家も、実は引っ越してきたというではないか。一度ならず、二度までも。

 

 ーすわっ!?


はて、どういう事か。その昔、日曜日のほかに火曜日に再放送でサザエさんが放送されていた。火曜日枠での磯野家(フグタ家)のお隣さんは、浜さん、という画家であった。『浜』であればイメージとしては、サザエさんの中という制約があっても無くても、砂浜であろう。なるほど、浜さんであれば一連の海関連の登場人物の名前に納得がいく。しかし、そんな浜さんは体調を崩してしまい療養の為に伊豆に引っ越してしまったのだ。そこに、この度お隣に引っ越して参りましたと馳せ参じたのが伊佐坂一家である。


だがしかし。


だがしかし、なのである。『浜 → 伊佐坂』という磯野家お隣さん事情には、もう1つ前の歴史があった。浜さんも実は引っ越してきていたのである。では、その前のお隣さんは誰だったかというと、なんと伊佐坂一家だというではないか!!


 ーすわわっ!?

 
つまり『伊佐坂 → 浜 → 伊佐坂』というお隣事情になる。しかし、一度目の伊佐坂一家と二度目の伊佐坂一家は別の伊佐坂一家であるらしい。なんと紛らわしい伊佐坂一家であろうか。

 

しかしこれは脅威である。海水にも浸かった事が無いような一家が、一時的に、いいかげんに、さも当たり前のように居を構えている。一度ならず二度までも。脅威である事には変わりないはずだが、この様な異常事態にはきっとなにか、意味があるのではないか。謎だけでは済まされない、重要な、なにか・・・。私は妄想を続ける。


人間は海から陸へと上がり進化したといわれている。未来永劫その時間が進む事がないサザエさんの世界。海で満たされるその世界は、まさに人間に進化する前のソレに酷似している。そこへ海を度外視した存在が放りこまれた。言わずもがな、伊佐坂一家である。


海以外の意味を持った存在が、海しか知らない世界に現れたのだ。これは進化ではないか。もしくは進化を促す存在ではないか。海から陸へ。その比喩としての存在。作家の父、よく出来た母、出来損ないだが人のよい長男、美人で優しく頭もよい長女。それらは全て一時的でいいかげんな存在であるが、正体は未来への先導者であると私は考える。

 

と、すると新たなる謎が浮上する。カツオの親友である中島、ヒロイン的位置付けのカオリちゃん、それに相対する病的なまでに恋する乙女はもちろん皆の花沢さん。最近の立ち振る舞いからサイコパスという異名で呼ばれる堀川君。その他もろもろ、海関連以外の名前が出てくるではないか。


ではこの人物達もそのような存在であるかと言えば、それはもう知らん。この問題については各自で独自の妄想に努めるが良いのである。私は妄想しすぎて力尽きました。