あまごのぐーちょきぱー

ぐーちょきぱーでー(×2) なにつくろー(×2)

ピンチはチャンスのダンスでロマンス

禁煙中の身ですが、いま一番タバコが吸いたくなる瞬間は『歯を磨いているとき』です。理由は皆目見当が付きません。

あまごです。

 

閑話休題



世の中には色々な○○派があるようだ。とあるサイトで調べた結果、私は右脳派であるとのこと。右脳派とは「直感的・創造力に優れているタイプ」で左脳派とは「理論的・判断力に優れているタイプ」のようである。さて、他に何派かと言えば、目玉焼きには醤油派であり、オムライスにはケチャップ派。たけのこの里派であり猫派でありトランクス派でありFF派でアスカ派。

 

色々と分けられるけれども、では、これはどうだろう。文系と理系。


小学2年生とか、それくらいのお話しだ。その頃のあまご少年は、なんともお馬鹿であった。どれくらい馬鹿であったかと言うと、例えば学校でプールがある時。着替えの時には必ずフルチンでクラス中を走り回っては女の子をワーキャーさせていた。後に先生に怒られたのは言うまでも無い。


例えば雨の日の昼休み。遊びたい盛りのあまご少年と数人の友人は女の子の制止も聞かず校庭へダッシュして土砂降りの中を走り回ったりした。びしょ濡れで午後の授業を迎えたあまご少年と友人達は先生に理由を聞かれしどろもどろする。後に先生に怒られたのは言うまでも無い。


例えば放課後。下校時刻を過ぎ生徒達が居ない校庭に友人数名と忍び込み、設置されていた遊具で我々の天下であると言わんばかりの暴れよう。後に校長先生に怒られたのは言うまでも無い。


と言うように、まぁ小学生低学年くらいであればこれくらい元気があってもよろしいかと思うが、放課後校庭忍び込み事件は6年生と言う分別も付き始めた頃に起こしてしまったので性質が悪い。その頃はワルに憧れていたのだろう。ただ、6年生の思考でのワルが『放課後の校庭に忍び込んで暴れる』であるのだからこれもまぁ可愛いものである。


少々話が逸れた。小学2年生の少年に話を戻す。


今でもそうだが、その頃からあまごと言う人物は数学(算数)が苦手だ。計算が苦手だ。分数が苦手だ。だが素数の使い方は知っている。素数は『落ち着きたい時に数えるもの』だ。とある神父が教えてくれた。


また話が逸れた。


その日は算数の授業があった。あまご少年はとても憂鬱であった。授業が始まるとあまご少年は休み時間の暴走が嘘のように、まるであの暴走は俺ではない誰かの仕業であるかのように、ただ静かに、ただただ静かに、先生の「この問題が分かる人~?」の問い掛けもガン無視を決め込み時間が過ぎるのを待った。授業も半ばに差し掛かった所で先生の口から予想だにしない言葉が吐き出される。


「これからプリントを配ります。出来た人は先生に見せてくださいねー」


地獄の始まりだ。そう思った。だが算数が苦手とは言え、簡単な計算問題なら何とか解けるあまご少年。プリントの大半は計算問題ばかりなので、どうにかこうにか正解なのかも分からない数字を書き込んで切り抜けるも遂にお出ましの文章問題。


問題の内容はもちろん覚えていないが、兎にも角にもこの文章問題と言うやつがあまご少年は大嫌いだったのだ。幾度と無く辛酸をなめさせられて来た。今回もきっと解答欄は白紙のままだろうと思った。ところが、閃いたのである。閃いてしまったのである。先ほど、当時の問題は全く覚えていないと書いたが、どういう答えを書いたかは鮮明に覚えている。それぐらいの圧倒的な閃きだった。


意気揚々と解答欄に答えを書き込むあまご少年。先生は「分からない所は聞いてね~。ヒント出しますよ~」と言いながら皆のプリントを覗きながらゆっくりと歩いている。


いよいよ先生はあまご少年の元に辿り着く。いつもならここで「ココが分からない?」とあまご少年のプリントを見ながら尋ねてくる先生であるが今日は違った。いつもなら大概が空白であるはずの文章問題の解答欄が埋まっているのだ。

 

物語は佳境である。もうしばらくお付き合い願いたい。

 

「ちょっと見せてね」と先生は言う。先生は無言だ。一体どうしたのだろう。余裕すら見せていたあまご少年は少し焦り始めた。間違いならそれでいい。そうならそうと、言ってくれればそれで良いのだ。何故・・・無言なのだ・・・。まさか、正解しているとでも?圧倒的閃きによって導き出された答えが、まさか・・・!?


長い沈黙を破り、先生は遂に口を動かした。「後で職員室に来ること」

 

なん・・・だと?

 

さもありなん。あまご少年は圧倒的閃きの回答は以下である。

 

『けいさんする』


なんという事でしょう。あろう事かあまご少年は『計算して答えを出せと言う算数の問題』に対し『計算する義務を放棄し計算するという文学的な回答』をして見せたのだ。先生にしてみれば『計算外』だったであろう。私は果たして文系か理系か…という問題のはずが、これは問題外であるという結論である。


後に職員室でみっちりと算数を叩き込まれた事は言うまでも無い。その後、職員室で2人きりになった女性の先生とあまご少年が、くんずほぐれつ真夜中のハッスル大運動会を開催したのかどうかは秘密である。