最適の4人パーティーを組め
二個のバランスボードにそれぞれの足を乗せてスクワットをしています。
あと二個のバランスボールを重ね、そこにつま先を乗せての腕立てをしています。
あまごです。
今日、こんな話が出た。
「ひょんなことから地球にはもう住めなくなりそうだ」
「幸い、火星には行く事ができるのであなたは火星に行く事になった」
「近しい人物(家族や恋人など)以外で誰を連れて行くのが良いだろう?」
「自分以外に、あと4人選んでみよう」
「何でもできちゃう人、は無し」
いわゆるグループディスカッションという類のもので
細かい設定などは上記以外なし。火星にどう行くのか、火星がどうなっているのか、
などは選別の材料にしてもいいし、しなくてもよい。
グループディスカッションなので、私以外にも考える人が数人いた。
医者、地質学者、気象学者、パイロット、科学者、メカに強い技師、などが挙がる。
私は、とりあえず火星には無事にたどり着けることを前提とし、
その火星にはシェルター的なものがあり、ある程度の生命活動が
出来るものとして考えた。ほかの人たちが火星へやってくる事は
あまり考えないようにし、ひとまず自分が生きていられることを念頭に置いた。
・医者:やはりここは外せない
・農家:作物の事などはさっぱりなので、ここも重要だ。色々なレシピも知っていそう
・メンテナンス技師:ちょっとざっくりしていて卑怯だが、シェルターなどの修理をお願いできそう
さて、ここまで来て私の思考が止まってしまった。
はて・・・あとは・・・。
まだきっとたくさん浮かぶのだろうけれど、
あとはシェルターがどうにかしてくれる気がしないでもないな・・・
なんて思い始めて、私の思考は少しずつ、道を外れていく。
ドラクエ3だったら、勇者、戦士(武道家)、僧侶、魔法使い。鉄板だ。
戦隊ものだと、私がレッドであるならばブルー、イエロー、グリーン、ピンク。
THE YELLOW MONKEYなら、ロビン、ヒーセ、エマ、アニー。私はイエモンが好きです。
信号なら、赤、黄、青。ひとつ足りない。
好きなジョジョは、7部。5部。3部。もはや人でも無くなってしまった。
などと考えているうちに、やはり娯楽要素が必要なのではないかと思い立った私は、
4人目に
・音楽家
を加え、グループメンバーに発表した。
最終的にグループの中で意見を出し合い、4人のメンバーを選考する。
様々な意見が飛び交う中、私は音楽家の重要性を説いた。
おそらくシェルターは無音だろうから、そんな中では音楽がきっと力を発揮する。
落ち込んだ時にも励ましてくれる。辛かったら音楽に合わせて陽気に踊ろう。
EDMじゃなくて、なんかこう、アコースティックギターとかウクレレとかの
弦楽器が良いなぁ。ちょび髭をたくわえた、あいつの音が、
今にも聞こえるようだ・・・。
ポロロ~ン
結果としては、私のちょび髭さん、もとい音楽家は残念ながら選考外。
すまない。私がもっとあなたの重要性をみんなに分からせる事ができていれば
火星に行けたのにな。ちょび髭さん・・・火星に行きたかったよな。
ごめんな。次があれば、きっとな、大丈夫だから。行かせてやるからな。
勝手を言ってるのは分かってるんだ。
でも行きたかったろう?
なに?家族が居る?
それは知らない。
行きたかったよな?
そうだろう!?なぁ!?
聞こえてるのか!?おい?ちょっとーー!?
ポロロ~ン
ちょび髭さんの奏でたその旋律は何かを訴えているようであったが
家族に届くことはなかった。なせなら、いま我々は火星にいるのだ。