大人の階段はいつでも登れるかもしれない
まぁたしかに注文したのは自分だけども。
こんなにどっさり入ってるもんかね!?
内容量1000gの迫力。私はカカオに取り込まれてしまうのではないか。比較にためどこにでもあるリップクリームを置いてみました。
あまごです。
帰り道、ランドセルを背負った男子小学生3人を見かけた。おそらく3年生くらいかなぁと推察しつつ、少しだけ彼らに目を奪われた。なぜなら、そのうちの1人が道路のソフトコーン(ある程度の硬さがあり、それでいてフニャっと曲がるオレンジ色のポール)で遊んでいたのだ。1人がソフトコーンをグニャリと曲げつつ跨いだりしながら、他の2人と談笑しているようである。私は、ソフトコーンってあんなに曲がるんだなぁと思い、またそのソフトコーンが反発して彼の股間に直撃しないかと心配した。
そんな心配をよそに、その1人は無邪気にソフトコーンと戯れている。まぁ直撃したらしたで良い勉強になるだろう。男子たるもの、股間を痛めずして大人の階段は登れないのだ。幾千幾万の激痛、悶絶し成長した歴戦の戦士たちの上にいま我々が存在していることを忘れてはならない。
と、私が思ったかどうかの審議はまたの機会として、その小学生たちとすれ違う瞬間、ソフトコーンで戯れていた彼は、股間を手で抑えつつ大きな声でこう言った。
「知ってる~?」
「大人になるとココがキュウリみたいに固くなるんだって~」
oh!
私は愕然とした。小学生がそのような知識を持っていたことに、ではない。キュウリで例えた彼のセンスにである。私は妙に納得した。全てに合点がいってしまった。それは確かにキュウリな気がする。野菜で例えることはままあることだし、可笑しな事はない。記憶には無いが私もきっとそう例えた時代もあったろう。そういう遠い記憶が呼び起こされたのかもしれない。
会話から察するに、誰かから聞き伝えられたものではあるのだろうけれど、この手の話題はこれから先もきっと変わらないのだろう・・・なんて思いつつ、私はマスクの下でニッコリしていた。とかく落ち込みがちな帰路でとても微笑ましい体験ができて満足しながら歩いていると、後ろの方からおそらくその小学生であろう声が聞こえた。
「痛てぇ!!」「あはは~」「なにやってんだこいつ~~」
彼もまた大人への階段を登り始めたようである。