なぜ「なぜ」をタイトル冒頭につけるのか
最近、東急ハンズでカクタス(サボテン)栽培キットを買いました。
開封して説明書を読んだら、
・発芽適温 20度~30度
・栽培適温 20度~30度
とのことです。いまは冬です。どうしてくれるんですか。
でも種はもう蒔いてしまったので、頑張れカクタス。負けるなカクタス。
あまごです。
なぜなのか。
なぜ、なぜをタイトルの頭に付けるのだろう。
A:なぜ、あの人は頭が良いのか?
B:あの人は頭が良いのは、なぜ?
どちらの方がタイトルとして惹かれるんだろうか。
Bの方は読者側に問いかけのみをしていて
答えを出すのは読んだ貴方達ですよ、といったニュアンスが感じ取れる。
「あの人は頭が良いのはなぜでしょうか?」と言っている、番組MCが思い浮かぶ。
誰が思い浮かんだかで、皆さんが良く見ているテレビ番組が分かることでしょう。
私は、くりぃむしちゅーのシワの深い方でした。
一方でAの方は、なぜだと思いますか、それはね・・・という雰囲気があり、
なぜ、に対しての解答が用意してあるように見える。
「良い質問ですね」でおなじみ、あの人の顔がふっとよぎった。
さして、あの人の番組は見ていないというのに。「今でしょ」でも良かったのに。
それから、AとBの冒頭だけ見ると、間口が圧倒的に違う気がする。
Aは「なぜ」に興味を持った全員が対象だが
Bは「あの人は頭が良い」に興味を持った人のみが対象となりそう。
理由・原因などを問うのに用いるのが「なぜ」であり、大抵の人が
心のどこかで何かしらの「なぜ」を持っているだろう。
書店に行けば、本当に多くの書籍が並んでおり、目的のものでもない限りは
大抵ふら~っと流し見している時間の方が多いはずである。
その中で目を引く、足を止めてもらう、時間を使ってもらうことの重要性は明白だ。
「なぜ・・・」
-お?なんだなんだ?
これでひとまずは成功だろうと思う。
そのあとに続くタイトル(今回の例でいえば、頭が良いのか?)で
手に取るかどうかは別として、一瞬でも機会を与えることができれば
御の字なのかもしれない。
ただ、こうなってくると、「なぜ、〇〇か?」が氾濫してしまう。
氾濫し「なぜ」が付くタイトルは大衆化、その意味を失ってしまう。
だとすれば「なぜ」はもう使えない。「なぜ」に準ずる言葉を使った方が賢明。
なにゆえ、其方は勉学にて良き点を取れるのでござそうろう?
正解は、すゑひろがりずだった。