あまごのぐーちょきぱー

ぐーちょきぱーでー(×2) なにつくろー(×2)

いささか強引なかりそめのお話し 前編

数か月前からウォーターボトルに麦茶を入れて持ち歩いているのだけれども、ある日こう尋ねられた。「それ麦茶です?」「えぇそうですよ」と私は答える。そしてこう言われた。「麦茶の人ですね」

 

む・ぎ・ちゃ・の・ヒト!(伯方の塩のリズムで)

 

麦茶人(あまご)です。

 

閑話休題

 

リサイクルやエコはもう何年も前から社会や生活の上でのキーワードとなりつつある。かく言う私もエコバッグを持ち歩いたり、それこそ上の掴みでも書いたがウォーターボトルを持ち歩いたりしている。ちなみに麦茶以外を入れていく時もある。まぁさておき、要するに物を大事にしようというわけだ。なんの話かと言えば、これからお届けする文章は過去に私が書いたものを私がリメイクしたものですよという事である。ファイナルファンタジー7もリメイク版が発売されたことだし丁度よい頃合いだろう。・・・はて頃合いとは。


さておき、私は以前の記事で「すわっ」を言える大人になりたい。かもしれない。と書いた。その「すわ」との出会いは司馬遼太郎燃えよ剣』を読んでいて出てきたのだった。まったく笑う場面ではないのだけど、

「すわ、刺客か!」

 
 -んふふ・・・。
 
本当に真面目なシーンであったはずなのに、思わず笑ってしまったのだ。まさに、

 -すわ、しまった!
 -よもや、こんな所で・・・!


である。

このような言い回しや、文章でしか出てこないような言葉使い、古めかしい言い方が好きで・・・例えば、いささか、とか…いささか、いささか・・・

 -すわっ!

本日何度目かの、すわっを体験しつつも私の思考は次第に道なき道へと外れ始める。サザエさんの世界では海に関連した名前が当たり前なのに『伊佐坂』先生とは?主要人物を海関連で統一した事に意味があるのなら、あるいは伊佐坂という名も何か海に関係した意味があるのではないかと考えた私は、早速辞書を引き『いささか』という言葉のちゃんとした意味を調べる事にしたのである。


いささ‐か【聊か・些か】[形動][ナリ]
 1:数量・程度の少ないさま。ほんの少し。わずか。
   「―な蓄えはある」「―なりともお役に立ちたい」
 2:かりそめであるさま。ついちょっと


ここではやはり2の『かりそめ』に注目したい。
ちなみに『かりそめ』の意味は


かり‐そめ【仮初め/苟=且】[名・形動]
 1: 一時的なこと。また、そのさま。「―の恋」
 2:ちょっとしたこと。ふとしたこと。また、そのさま。「―の病」
 3:いいかげんなこと。また、そのさま。「師の恩を―にしてはいけない」


これは3で決まりだろう。よく編集者(ノリスケ)を待たせる体たらく、あまつさえ逃げ出してしまう不届きな様はまさに、いい加減。かりそめ作家・伊佐坂である。

しかし、あれだけ編集者(ノリスケ)を待たせるなどの行為(あの様子じゃぁ原稿落とした事もあるのでは?)をしながら、いまだ干されていない所を見るとよほどの大物なのだろうか、あるいは・・・。

と、まぁそんな感じで伊佐坂の伊佐坂たる由縁を垣間見た気がして決着を迎えたかに思えた。だが、伊佐坂家を調べる内に謎が謎を呼んでしまったのである。


(後編へ続く)